夏目漱石の長篇お薦め8冊
100年経っても色あせない魅力を味わいましょう 吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見...
100年経っても色あせない魅力を味わいましょう 吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見...
嬉しくもあり残念でもある「限定」復刻カバー 「迷路荘の惨劇」「三つ首塔」「白と黒」(横溝正史)角川文庫 私はとうとう三つ首塔までたどりついた。私たちはこの塔へたどりつくまで、いったい幾日かかったのか。そして、そのあいだに...
横溝正史没後40年&生誕120年を振り返る ホテル女王あのとき犯人がもっと用心深くドアを締めていったら、葉山チカ子と名乗るあの女もあのまま絶命していたのではないか……と、後日そのときのことを思い出すたびに、山田三吉は身震...
新潮文庫が創刊された1914年から2013年までの100年間に発表された短編を集大成させた全10巻。収録された作品は全部で145編。大きな活字とページ内の注釈等、読み手への配慮も十分になされている。日本文学の変遷を体感で...
由利麟太郎。横溝正史の探偵小説に登場する架空の私立探偵。切れ味鋭い推理を見せる。かつて警視庁にその人ありと知られた捜査課長、訳あって一線を退いた後、探偵事務所を開設。「実に恐ろしい、思いもよらぬ事」を経験し、頭は見事な白...
金田一耕助。横溝正史の推理小説に登場する架空の私立探偵。江戸川乱歩の明智小五郎、高木彬光の神津恭介と並んで日本三大名探偵と称される。ボサボサの蓬髪でフケ症、興奮するとその頭をかきむしる悪い癖がある。顔立ちは至って平凡、体...
テーマ別お薦め本8冊File-002 「雪」は限りないロマンを人間に与える 「雪のひとひら」(ギャリコ) ある寒い日に生まれた「雪のひとひら」。地上に舞い降りたときから彼女の長い旅が始まった。伴侶となる「雨のしずく」との...
紫式部による平安時代中期に成立した日本の長編物語。主人公・光源氏を通して、男女の恋愛、政治権力の闘争、栄光と没落など、平安時代の貴族社会を描いた。物語には紫式部の文学観・芸術観・教育観などが随所にちりばめられている。 〔...
複数の出版社から出ている文庫本、どれを選ぶか? 「羅生門・芋粥」「偸盗・戯作三昧」「蜘蛛の糸・地獄変」「舞踏会・蜜柑」「杜子春・南京の基督」「藪の中・将軍」「トロッコ・一塊の土」「少年・大道寺信輔の半生」「河童・玄鶴山房...
谷崎潤一郎1886年7月24日 – 1965年7月30日明治末期から大戦後昭和中期まで戦中・戦後の一時期を除き終生旺盛な執筆活動を続け、国内外でその芸術性・文学性が高い評価を得た。漢語や雅語から俗語や方言まで...